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大人の発熱はほぼコロナだという現実。

[2022.12.17]

今週の発熱外来は、ほぼコロナだった。9割以上コロナだ。

インフルエンザもゼロではないが、1割未満。

子どもは逆にコロナは少ない。半分以下。RSもちらほら出たが、それほど多くは無い。診断が付かない発熱が多かった。ただし、子どもでも家族や保育園などでコロナが出ていれば、コロナの診断が付くことが多い。感染力が強いことは間違いない。一方、クラスターが少ないのは感染対策が行き届いているからであろうと推察している。

2歳未満は、RSウイルスの検査を同時に実施している。本来、1歳未満でないと健康保険での検査ができない(包括算定、つまり検査料を保険請求できない)ので検査しない医療機関が多い。必要に応じてアデノウイルス、RS、ヒトメタニューモウイルスの抗原検査も積極的に行っている。2週前ぐらいまでは、ヒトメタニューモウイルスが多かったが今週はあまり検出できなかった。RSも今週は減った。

検査を始めて3年、草加のあい小児科と合わせれば2万人以上のPCR検査、抗原検査をやってきた。かといって検査の精度は100%という訳にはいかない。時々判定保留、あるいは陽性と確定できず2度目の検査で陽性判定となることもある。あまりに早く受診すると検査で判定するのが難しい場合もある。インフルエンザの抗原検査は、特にコロナ抗原検査より精度が落ちるので注意が必要だと考えている。今、インフルエンザのPCR検査について試薬の準備等を進めている。インフルエンザ抗原検査は、たとえ陰性であっても2~3割の方が陽性となってしまう。検出率が7割と低い。コロナの抗原検査は当院では陽性率8割以上だと考えている。(9割以上の精度があるPCR検査結果と大きく変わらない。)インフルエンザの偽陰性(見逃し陽性)を防ぐためにコロナのPCRと同時にインフルエンザPCRができるように検査技術、制度を上げる準備をしている。

しかし、今は発熱したらほとんどコロナというのが現実だ。

 

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